CPFを取得して工場へ行ったときの反応とは? CPF合格者インタビュー②vol.12
CPFホルダーの
東京電力ホールディングス株式会社
経営企画ユニット グループ事業管理室 調達管理グループ 能力開発担当課長
谷口 正洋 様
に事務局の勝田がインタビューをしました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
CPFを取得して工場へ行ったときの反応とは?
勝田
CPPのときは受験のお仲間と合格の喜びを分かち合ったという話を覚えていますが、今回はどうでしたか。
谷口
今回はトライアル的に受けたものですから、他人を巻き込むのはちょっと難しかったです。
1人で勉強を続けざるを得ませんでした。
専門外ということもあり、今回の方が勉強はきつかったです。
勝田
社内で何かを共有することはありましたか。
谷口
受かったことは伝えました。
実際に勉強している途中で工場へ出かけたことがありましたが、「谷口さんが話す内容が変わった」といわれました。
勝田
それはサプライヤーからでしょうか。
谷口
いえ、同行した社員からです。
同行した人には私が知識を身に着けていることが分かったみたいです。
合格後には、CPFの知識を工場で話をする際に生かせるようになり、物事がスムーズに進むようにもなりました。
これまでは向こうも気遣ってくれたのか、コストや原価の話ばかりでしたが、今は工程や作業改善、環境負荷対策、小集団活動、QC活動など幅広いテーマで話をしています。
「谷口さん、なんでそんなことを知ってるの?」とびっくりされることもあります。
私が工場勤務の経験を持っていないことを知っていますから、工場の人たちはいぶかりますが、そんなときはCPFの勉強をしたことを伝え、工場でも勉強した方が良いと強調しています。
だから、本当にうれしかったのは工場の人が「よく知っていますね」といってくれたことです。
その話題をきっかけに話が弾み、工場へ有益な情報も伝えられます。
日本人の仕事は結構、ギブアンドテイクの貸し借りみたいなところがあり、良い情報を得たら助けてあげようという部分があるでしょう。
この間も小集団活動のリーダーシップで悩みを打ち明けられたので、テキストの第2部に書いてあった話を少しお伝えしたところです。
そういうところは多くの工場に共通した悩みですが、風土改革や工場長の音頭取りなどさまざまなノウハウを話しました。
そんな悩みを1人で抱え込んでいることが往々にしてありますが、共通の悩みとしていっしょに考えていると、私が頼んでいる仕事に積極的に関与してくれるようになりました。
おかげで私も仕事がやりやすくなっています。
勝田
サプライヤーとの距離がより近くなった印象を受けます。
谷口
そんな感じです。
工場の方でも「ちょっと受けてみようかな」という人はいました。
意外と知名度がなく、みなさん、知らないのです。
うまく伝えていけば、もっと受ける人が増えるのではないでしょうか。
つづく 12/14