第一線監督者とは

製造現場において、目標(QCDSE※)達成のため、管理・監督・指導を行う管理監督者。
特に、経営者の視点を持った、高度なマネジメントスキルを有する管理者のこと。

・一般的には、製造現場の作業者出身で、直属の部下(作業者)を監督する立場の人の事。
係長・工長・主任・職長・作業長・ラインリーダー

・担当する現場管理について、大きな責任と権限を持ち、現場の問題点や改善点に対して、上司に強い意見具申を行う。

・ライン系列のマネージャー候補であり、自分の意思で高い目標にチャレンジできる、「現場の経営者」の立場。

※QCDSE・・・生産計画・管理、品質マネジメントのこと
Quality(品質)Cost(コスト)Delivery(納期)Safety(安全)Ecology(環境)

第一線監督者7つの役割

より優秀な第一線監督者として、自ら成長するために。
第一線監督者の果たす役割と責務は、近年ますます多岐にわたり、より重要なものとなってきています。優秀な第一線監督者として成長するために、 日本能率協会では、第一線監督者の“7つの役割”を定義しています。
1. 担当職場(現場)の経営者となる - 担当職場の全体管理 -
2. 人材の育成を行う  -次代の第一線監督者を育てる-
3. 作業指導を行う
4. 改善の指導・継続を行う
5. ルールを遵守できる職場づくり
6. 快適な職場風土づくり  - 職場を活性化させる -
7. 職場から尊敬される人間モデルとなる

※詳しくは「第一線監督者マネジメントガイド 知識ガイド」に解説しております。

ものづくり現場をめぐる、4つの問題

製造業現場を取り巻く環境は、あらゆる課題が山積しており、大きく4つの問題点に分類されます。

1. 高度技術者・技能者の不在・減少
2. 付帯業務の増加・多様化
3. 複雑化・高度化する現場の設備
4. 第一線監督者の養成不足による、現場改善力の脆弱化

また、品質やコスト、納期、安全、環境についても、
技術の高度化やグローバル化への個別対応だけでなく、総合的かつスピードある対応が要求される時代です。
さらに、製品の変更や生産量変動、生産技術革新など、現場への条件は常に変化し続けています。

優秀な第一線監督者の存在が不可欠に

製造業現場には、これまでも作業指導、改善指導と継続、人材育成といった役割を行う人材が存在していました。
しかし、山積する課題を解決し、いっそう発展していくためには、より高いマネジメント力が求められるようになっています。
また、現場環境の変化とともに、製造マネジャーの担当であった工場管理を、第一線監督者が担う事例も増えています。

このように、第一線監督者の業務範囲は、かつてとは比較にならないほど広範囲におよび、重責を負うものとなっています。
ものづくり現場では、より高い効果を生むために、第一線監督者が情報を正しく評価し、迅速な意思決定を行うことが重要なのです。

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