CPF資格制度について
ものづくり現場をめぐる、4つの問題
製造業現場を取り巻く環境は、あらゆる課題が山積しており、大きく4つの問題点に分類されます。
1. 高度技術者・技能者の不在・減少
2. 付帯業務の増加・多様化
3. 複雑化・高度化する現場の設備
4. 第一線監督者の養成不足による、現場改善力の脆弱化
また、品質やコスト、納期、安全、環境についても、
技術の高度化やグローバル化への個別対応だけでなく、総合的かつスピードある対応が要求される時代です。
さらに、製品の変更や生産量変動、生産技術革新など、現場への条件は常に変化し続けています。
優秀な第一線監督者の存在が不可欠に
製造業現場には、これまでも作業指導、改善指導と継続、人材育成といった役割を行う人材が存在していました。
しかし、山積する課題を解決し、いっそう発展していくためには、より高いマネジメント力が求められるようになっています。
また、現場環境の変化とともに、製造マネジャーの担当であった工場管理を、第一線監督者が担う事例も増えています。
このように、第一線監督者の業務範囲は、かつてとは比較にならないほど広範囲におよび、重責を負うものとなっています。
ものづくり現場では、より高い効果を生むために、第一線監督者が情報を正しく評価し、迅速な意思決定を行うことが重要なのです。
CPF資格は、優秀な第一線監督者である証明となる資格
日本能率協会では、第一線監督者の役割は極めて重要な位置にあると認識しています。
優秀な第一線監督者を創出するために、次のような観点からCPF資格を設立いたしました。
- 第一線監督者に必要なマネジメントスキルを明確にする
- 第一線監督者の評価基準を明確にする
- 第一線監督者の地位の確立(理解と成長を促す)
第一線監督者マネジメント資格(CPF資格)取得者は、すなわち、経営者の視点を持った高度なマネジメントスキルを有するリーダーとして、製造業現場に変革をもたらす人材であると評価できます。