バイヤーがCPFを受験する意義とは? CPF合格者インタビュー②vol.3

CPFホルダーの

東京電力ホールディングス株式会社
経営企画ユニット グループ事業管理室 調達管理グループ 能力開発担当課長
谷口 正洋 様

に事務局の勝田がインタビューをしました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)

バイヤーがCPFを受験する意義とは?

IMG_0131勝田
今回、CPFを受験しようとお考えになったのも業務上の課題があったからだと思いますが、その課題の部分をもう少し詳しくお話しいただけますか。

谷口
私どもはCPPで基礎的なところを学んでいます。
自分たちのステージは、競争購買で取引先に競っていただく中でコストを下げるとともに、新しい取引先を開拓することがどうにかこなせている段階です。

でも、取引先に競争していただくだけではコストダウンに限界があるのも事実です。
技術革新がどんどん進んでいるところはコストダウンの余地が広がりますが、そうでない分野も少なくありません。
そういう分野に対しては、取引先といっしょになっていろいろなことを考えていかなければならないのです。

取引先の工場へ出向き、お互いに知恵を絞ってコストダウンを検討しようと呼びかけ、同意してくれたところとコストダウンのためのワークショップみたいなことをしています。
こちらはバイヤーの側ですから、コストダウンするところが優先順位の1位です。

しかし、相手の工場からするとやるべきことがいろいろとあり、私どものお願いが必ずしも優先順位の1位に来るとは限りません。
そもそも取引先からしたら、発注元の担当者が来ること自体快く思っていないところもあるでしょう。
せっかく自分たちが付加価値をつけた商品を安く買いたたかれると感じる気持ちもあるはずです。

そういう中で、工場の人たちとスムーズにコストダウンを進める方法はないかと考えていました。

それを実現させるためには、工場でどんな仕事をしているのかをもっとよく知る必要があります。
そうしなければ相手の土俵に入っていけないのです。

そこで、実際の工場を知るためのテキストや検定をインターネットで探していたときに、CPFの第一線監督者マネジメントガイドを見つけました。

テキストの項目はネット上に公開されていましたので、それを見ていくと作業管理や工程管理、品質管理、安全管理、環境管理など工場が気をつけなければならない点がうっすらと浮かび上がってきました。

勉強していくうちに、工場がどんな悩みを持っているかが分かってきました。
私どものお願いをスムーズに受け入れてもらえない背景にある工場の苦労が、少しずつ理解できたように思います。
工場の苦労をしっかりと理解したうえで、お願いしていけば、プロジェクトの進み具合も変わるのではないかと考え、取りあえず工場の仕事の進め方を丸のみするために勉強を始めたのがCPFです。
工場を知るきっかけとでもいうべきでしょうか。

特に私は研修や育成を担当し、研修で工場を訪問するときの引率者の役目を持っていますから、工場のことをよく知っておく必要もありました。

つづく 3/14

第一線監督者マネジメントガイド 詳しくはこちら
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