工場の具体例がなぜ経理の参考になる? CPF合格者インタビュー②vol.9
CPFホルダーの
東京電力ホールディングス株式会社
経営企画ユニット グループ事業管理室 調達管理グループ 能力開発担当課長
谷口 正洋 様
に事務局の勝田がインタビューをしました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
工場の具体例がなぜ経理の参考になる?
谷口
私が調達部門で研修を始めたところ、他の部署が専門教育で悩んでいると、われわれ調達部門が研修を始めたと聞いた役員が、私のところへ話を聞きに行くように言っていたそうです。
この間も経理部門の人が話を聞きに来ました。
一応、CPPを土台に専門教育を進めていることを説明しましたが、そもそも論として研修や人材育成をどういう考え方の上に立ってやるべきかというところに話が行ってしまいます。
その場合は、CPFの教科書、セミナーのテキストを読むと、研修や人材育成に対する態度や、事務局がどう教えたらいいのかがよく分かります。
だから、今は他の部署から話が来ると、CPFの教科書、セミナーのテキスト貸し出しをしています。
最近でもeラーニングをどういうときに使うべきかという質問をされました。
CPFセミナーのテキストを読み込んでいけば、本当に伝えなければならないことをeラーニングなんかでは伝えられないことがひしひしと分かります。
やはり、手をかけて人から人へ伝えていくべきものなのでしょう。
動画の方が伝えやすい部分も一部にあるでしょうが、教わる側の熱意やモチベーションを刺激して必死にさせるには、eラーニングでは効果がありません。
勝田
教育や人材育成に必要なことがテキストに書かれているわけですね。
谷口
第2部にそういう部分が書かれています。
それに、これぐらいコンパクトにいろいろなことを書いてある本はあまりありません。
どちらかというと、人材育成や研修の本は理論だけで、具体例が入っていないことが多いのです。
それに比べ、このテキストは工場で教えなければならないから、具体例がたくさん入っています。
単に通り一遍の理論ではなく、前半の第1部からつながって具体的にどうするかを示しています。
経理の人も結構、参考になったそうです。
勝田
経理の方がCPFの教科書やセミナーのテキストを読んだというのは、初めて聞きました。
私たちが気づかない価値があったのですね。
谷口
多分、あるのだと思います。
日本能率協会にも研修や人材育成の考え方を教える講座があるかもしれませんが、人事や研修の担当者が概念の話をするのと、CPFのように工場の具体例で語る内容は、ちょっと違うように思います。
具体例があると手が届きやすく、他の部署でも参考にしやすいのではないでしょうか。
勝田
すごくいい気づきをしていただきました。
ありがとうございます。
谷口
他の部署から、いろいろと相談を受けた際、いつも「CPFのセミナーと教科書は良い。参考にしてね。」といっています。
つづく 9/14