CPFを学ぶべき人とは? CPF合格者インタビュー②vol.13
CPFホルダーの
東京電力ホールディングス株式会社
経営企画ユニット グループ事業管理室 調達管理グループ 能力開発担当課長
谷口 正洋 様
に事務局の勝田がインタビューをしました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
CPFを学ぶべき人とは?
勝田
受験して良かったことや活用方法についてお話しいただきましたが、この資格をどういう人に広めていけばいいとお考えになりますか。
谷口
私はバイヤーで調達部門にいますが、調達部門で工場と共同改善活動を進めたいと考えている人にぴったりだと思います。
これを勉強することで工場との関係がとてもスムーズになるからです。
もう1つは私と同じようにバイヤーで研修や育成を担当する人です。
研修の講師をする場合、どうしても工場の仕事について知っておかないといけません。
良い企画も立案できないでしょう。
第2部の教育や育成、リーダーシップの部分は、どういうふうに研修すべきかがよく分かる内容です。
非常にためになります。
こういう部分では、メーカーの方が昔からノウハウの継承に苦労してきただけに、先達といえます。
私どもが今、苦労していることを前もって体験していますから、克服するためのノウハウを持っています。
調達部門は事務系の一般管理部門扱いにしている会社が多く、事務系は研修面が弱いものです。
なかなか人が育たず、どの会社も苦労しているようです。
しかし、工場の研修制度や人材育成方針から学べる点は多々あります。
研修の事務局をしている人はぜひ、この資格を取得して勉強すべきでないでしょうか。
それと、資格を取得した人たちが事務局になり、調達部門の人が勉強していけば、国内で共同改善がどんどん進んでいくでしょう。
バイヤーが現場を知り、共同改善を進めるために、必要な資格だと思います。
バイヤーは得てして値下げの要請ばかりを取引先にしがちですが、買う側もどうやって原価改善するかのアイデアを出さないと取引先の利益を削るだけになりかねません。
単に値下げ要請するのではなく、お互いにアイデアを出し合い、勉強していくことが必要なのです。
最近は働き方改革が叫ばれていますが、お互いの生産性を高めるということでも意味があると思います。
ただ、ちょっと残念なのは、CPPが既に調達部門のスタンダードになりつつあるのに対し、CPFの名前がなかなかヒットしないことです。
CPEはトヨタ自動車がスタンダードとして推奨しているようですが、CPFはこれから知名度を上げる努力を重ねなければならないでしょう。
それでも、CPFは管理の基礎を学びたい人にとっても、非常に使える内容です。
本当に使える資格だと考えています。
つづく 13/14