テーブルマーク様インタビュー③
次世代リーダーの育成促進、自業務の効率化などCPF導入前後の変化とは?
CPF(第一線監督者マネジメント資格)ホルダーのテーブルマーク株式会社 製造部の児玉様、新内様に事務局の吉田、勝田がインタビューをいたしました。(以下敬称略、お役職はインタビュー当時)
--CPFは貴社の、どのような階層の社員の方を対象としているのでしょうか。
児玉
各工場の次世代管理職候補、次期製造課長候補を対象に導入しました。
管理職に昇格する際の一つの指標として活用しています。
さらに、現職の管理職用として各拠点にCPFガイドを配布し学んでもらいました。
--ガイドは分厚く、学習量のボリュームも決して少なくありません。
対象者の反応はいかがでしたか?
児玉
学習前、確かに対象者からの抵抗感はありました。
ただ、CPFの資格取得を管理職昇格への一つの最低要件とすることで動機づけが図れたと思います。
--受験後、対象者の業務に取り組む姿勢や考え方に変化はありましたか?
児玉
社内発表会の場でその変化を感じることがあります。
この発表会は、工場強化プロジェクトの一環として行っています。
プロジェクトでは、数字も扱わなくてはなりません、全員参画を促し、周囲を巻き込む力も必要です。チームワークで結果を出そうとする姿勢も見え、CPFが次世代リーダーの育成促進に寄与していると感じます。
CPFを学んだ人材は現場のリーダーとして必要な一定の考え方を持っていると思います。ちょっとした発言からも考え方の変化は感じます。
部門内の研修や活動、発表会での意見のキャッチボールを見ても、業務の質は高まってきていると思います。
--発表会についてもう少し詳しく教えてください。
児玉
発表会は5~6年前から行っています。形態を色々と進化させながら行ってきました。
始めた当時は管理職の発表の場でしたが、人材育成も兼ねて実施しているため、今は次期管理職、各工場のプロジェクトリーダーを選任して行っています。
--そうした次期管理職の方々がCPFを認知していただいているのですね。
児玉
製造部門の内部研修でCPFに触れたり、各拠点にもCPFガイドを置いています。受験対象者でなくてもCPFを知る、学ぶ機会は得られているのかもしれません。
--そのような対象外の方でも、CPFに触れていることで変化を感じる場面がありますか?
児玉
歩留まり改善の話をする際など、様々なフレームワークを活用した論理的な考え方や示し方が見られ、数字の扱い方を見ても自主的に学んでいるなと変化を感じることがあります。
--新内様も対象者の変化は感じますか?
新内
CPF資格を取得し管理職となった人と話していると、資格を取得する前と後では考え方が変わっているなと感じる場面は実際に多くあります。
新しい知識を得ることで自業務の効率化も図れます。資格取得後は業務のやり方にもしばしば変化が見られます。“学ぶ気”がなかったのではなく“学ぶ機会”がなかっただけなのかもしれません。
--試験を受けてよかったという声はありますか?
児玉
合格した人は達成感が得られたようです。
本社サイドが主導し、学びの機会をしっかり作ることで工場側もそれに順応し、教育が機能し、CPFが浸透していったのだと思います。
つづく 3/4